本日、AUBERGEからイカした二型入荷

AUBERGE

こんにちは。本日、AUBERGEからLEOPARDとBICKLEが入荷致しました。

二型、最高なアイテムですので本日ブログで紹介致します。

AUBERGE(オーベルジュ)/ LEOPARD -BLACK-

テキスタイル・・・日本に生息している蝦夷鹿を日本のなめしにより仕上げたまさにメイドインジャパンの鹿革で、このLEOPARD用にミルスペック防水を施したブラックレザーに仕上げました。一般的に流通しているディアスキンはアメリカやニュージーランド産が多く、軽量、スポンジ感、しなやか、伸びやすい、この辺りが特徴ですが、蝦夷鹿は皮膚の下に蓄えた通称地油がきつく染革に特別な技術を要する事と、養殖はなく、ハンターによる間引きから革が生まれるので野生特有の傷も多々発生する。しかしその喧嘩傷さえ魅力に感じてしまうジビエ的な魅力が蝦夷鹿にはある。

デザイン・・・スウェーデン軍のタンカースジャケットがベース。オリジナルはかつてマルジェラが元ネタとして使用したと噂されるモデルで胸元のファスナーの配置や内側に備わる戦車から兵士を引き出す際の救出用ベルトワークがミリタリー心をそそる1着だが、高すぎる袖山とファッションとは程遠い抹茶のようなグリーンのおかげで人を選ぶ1着とも言われている。今回の防水蝦夷鹿バージョンのLEOPARDはそんな型紙の着にくさ、カラー全てをクリアした男らしさとファッションを両立させた1着に仕上げた。

上質でしっとりとした鹿革が本当に魅力のある商品ですが、頑固でタフな一面もあります。上質だから上品に着用しないといけないってことはなく、ガシガシ着用しちゃってください。

SIZE感も少し大きめの作りで、181㎝86㎏の私でSIZE42でちょうどジャストな感じです。

こちらは当時、救助用で後襟から兵士を引き出す為の紐を肩から背負えるリュックのように考案されています。

デザインとしての発想はさすが小林氏だなー。

AUBERGE(オーベルジュ)/ BICKLE -OLIVE DRAB-

テキスタイル・・・米軍のOG-107と呼ばれる綿のバックサテンを海島綿を用いて再現した生地。元生地は比較的ラフで横方向にムラ感のある糸の走りが目立つ生地ですが、今回は

(1)もともと糸面のきれいな18/1の海島綿をさらに2本撚り合わせ,より均一な糸面にした18/2の糸

(2)18/1の糸に30/1の糸を巻き付けることで凹凸のある糸面にした壁糸、2種類の糸を作り、これを一本切り替えでよこ糸に打ち込むことで最高品質の糸で粗野な生地を再現するという難題にこたえました。

デザイン・・・今までのカリビアン海島綿使いの生地は異次元の高密度を狙って設計してまいりましたが、今回のOG107バックサテンは着古したしなやかさを狙いましたのでアメリカ伝統のM65フィールドジャケットもその柔らかい生地組成を活かしたゆったりしたサイジングでつくりました。最新のピッティ―ウォモの来場者動画を見ても往年のジャストなフィッティングからサイズ感が我々寄りに確実に変わってきているイメージです。

もちろんアルミジップ!!ここだけは譲れない、初期型の前期モデル。

1965年~1972年頃までの生産分でコレクターは初期型を好む習性があり、マニアが好きな仕様になっています。ちなみに私は、上下で前期を持っています。(笑)

バックサテンはよこ糸が生地の表面を覆い、たて糸の露出がほとんどない組織ですがこのたて糸をよこ糸よりわずかに濃い色に染めることで陰影を出し立体感を強調するという仕掛けも盛り込んでいます。一見ラフな表情とは裏腹に、上品な光沢やその質感は海島綿の最上級の質感を十分に味わえる仕上がりになっています。